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人事部職員育成課⾧インタビュー

KU PRIDE
―志高く、力を合わせて―

京都大学人事部職員育成課⾧ 井上 忠士

初めに、京都大学で働くことの魅力について教えてください。

京都大学には、日本中、世界中から優秀な教員や学生が集まっており、多岐に渡る分野で日々新しい発見が生まれています。それは若い芽を育む肥沃な土壌、何が起ころうとも揺るがない確固たる基盤があってこそのことです。連綿と続く⾧い歴史と伝統を持つ京都大学が、その身に蓄えた知を発展継承させていけるように、私たちは基盤を築き、ますます豊かな土壌作りに励んでいます。

京都大学で働くことは、未来をつくること。教員も職員も、大学に課せられた使命を、自分が果たすべき役割を、未来に向かって日々邁進しています。

社会情勢や大学を取り巻く環境が刻々と変化する中、大学の進むべき道は多方に枝分かれしています。もちろん険しい道も多くあります。私たちは、それを無限の可能性と捉え、対話を重ねつつ方向性を決定し、歩みを進めています。大学の仕事は多様で、職員の貢献の仕方は百人百様です。そのどれもが未来をつくる動力であり、力を合わせて京都大学を目標に向かって動かしていくのです。

ここで働くことの魅力は、一人ひとりが京都大学を牽引しているのだというPRIDEと、大学をより良くしていこうという使命感を抱きながら、あらゆる場において自分自身を成⾧させる機会を見出せることだと思います。

職員が中心となって大学を動かしていくというイメージでしょうか。
では、職員に求められることは何かありますか?

個人について言えば、常に学ぶ姿勢を持ち、自らを高めていくことでしょうか。まず大学全体としての課題や目標があり、それを解決、達成するために学内の各組織がそれぞれの課題・目標を設定しています。それらを細分化し分担していった結果、個人が果たすべき役割が決まってきます。自身の役割を認識し、自ら考え、志高く行動できる人材を求めています。

しかしもちろん、大学運営はチームワークも重要です。ふと気づいた改善点、重要事項等は周りの人と共有し、業務を円滑に遂行できる場を自ら作っていこうという意識があればと思います。教職員同士のコミュニケーション促進の機会として、年に数回レクリエーションも実施されています。職員が明るく、楽しく、活き活きと働くことが大学全体の雰囲気に良い影響を与えると思いますので、積極的な交流を心掛けてほしいと考えています。

今後の京都大学について、お話を聞かせてください。

急激な少子高齢化による社会活力の低下、グローバル化によるボーダレス化や競争激化など、日本社会全体が予測困難な状況に直面している今、国立大学に求められる期待は刻一刻と変化し、また大きくなっています。

その中で京都大学は、創立以来築き上げてきた伝統を基礎に、新しい大学の在り方を打ち出し、現代の世界と人類が直面する多くの課題解決に向けて挑戦を続けています。世界に輝く研究大学として、優れた研究成果や新しい技術、有能な人材を生み出し、社会の発展につなげていくことで、日々未来をつくり出しているのです。

これは大学の運営についても同じです。大規模な組織になればなるほど改革が難しくなる側面もありますが、既に京都大学では教育制度や部局等組織の改編は必要に応じて行われており、また教職員の人事給与制度改革やSD(スタッフ・ディベロップメント)研修の再構築も進められています。時代のニーズに合わせて京都大学の「スタンダード」を引き上げていけるよう、私たち職員はステークホルダーが何を求めているかを常に意識し、より広い視野に立って、柔軟かつ迅速、的確に対応していかなければならないと思っています。

“DREAMING” 夢を持ち “KEEP TRYING” 挑戦し続ける。

夢は物事を動かすパワーの源になります。夢を持ち、職員一人ひとりが、その実現のためにアグレッシブに行動してほしいですし、大学全体でもそうあるべきだと考えています。あたらしいこと、むずかしいことに臆することなく率先して取り組んでいけるような組織を目指していきます。

では最後に、受験者の皆様へメッセージをお願いします。

京都大学には、多様な個性、能力を持った優秀な人々が集まっています。そんな人々に囲まれて、先端的な教育・研究に触れながら仕事ができることは非常に面白く刺激を受けますし、自分でも気づかぬ資質が発揮されることもあります。

意欲ある、活力に満ち溢れた皆さんが、京都大学に新しい風を吹き込んでくれることを大いに期待しています。あなたの KU PRIDE を見つけてください。