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Vol.04
「ダイナミックで刺激的!
オープンキャンパスで活躍する
事務職員」
2017.01.10掲載
桂地区(工学研究科)事務部
教務課 教務掛
山本 翔(2012年採用)
01
工学部のオープンキャンパスでは、どのような企画をされていますか。
その中でも特に力を入れている取組みは何ですか。
山本
学科説明会・相談コーナー・テク女子という3つの企画を実施しています。まず、学科説明会では、概要や研究室紹介、模擬授業、施設見学、懇談会等を行い、様々な角度から各学科の特色をアピールしています。次に相談コーナーでは、学科毎にブースを設け、教員と学生がペアになって参加者とざっくばらんに対話を行います。また、テク女子は近年力を入れてきた取組みで、女子学生の講演、懇談会を軸に女子のみを対象とした企画です。最近では、他学部からも注目されています。
02
「テク女子」という企画が生まれた背景などについて
もう少し詳しく教えてください。
山本
ご承知のとおり、工学部では男子に比べ女子の人数が圧倒的に少ないという現状があります。過去に遡ったとしても、その傾向にほとんど変化はなく、約1割に留まっています。本学に限ったことではありませんが、優秀な女子学生の確保は理系学部、特に工学部の大きな課題となっていました。こうした危機感から、現状を打破すべくこの企画が持ち上がったという経緯があります。また、テク女子は他の企画と異なり、女子学生スタッフ(学部生・大学院生)が中心となって、企画の準備・運営を行います。そこには、参加者が彼女たちの主体的に取り組む姿を見て、経験談を聴いて、対話してみて、工学部に対する負のイメージを払拭してもらう、といった狙いもあります。
03
参加者からの反響はどうですか。
山本
例年、アンケートを通じて多くの声が寄せられます。例えば、「工学部に対して親近感を持てるようになった」、あるいは「不安が解消され楽しみに変わった」、といった内容です。男子学生が大半のため、果たして女子学生が充実した学生生活を送ることができるのか、将来性はあるのか等といった不安は根強いですが、この企画を通じて、それらが解消されていく様子を肌で感じることができます。「思っていたよりも楽しそう」、こうした声はほんの些細な一言のように思われますが、これが大きな安心材料となり、受験勉強のモチベーションにも繋がっていくのだと考えています。実際、そういった感想も参加者アンケートから見受けられます。他にも、女子学生スタッフという先輩との縦のつながりのみならず、同じ目標を持つ者との出会いがあり、横のつながりも得られてよかった、といった興味深い声があります。こういった声は同様の関心をもった、あるいは不安を抱えた者が一同に会することで生じた、思いもよらぬ反響でした。テク女子は、その目的がはっきりとしている分、他とは一味違った効果を得られるのかもしれません。こうした反響の大きさから、確かな手応えを感じています。
04
職員として心がけていること・工夫していることなどを教えてください。
山本
この企画では、3回生~修士課程の女子学生スタッフが中心となって運営しています。研究や就職活動に追われて忙しい時期であるため、準備期間が短くとも当日スムーズに運営することができるよう、最大限のサポートを心がけています。職員ならではの視点で、参加者受付や誘導、時間管理等に関する一工夫を助言したり、とっさの対応ではスタッフと声を掛け合いながら進めたりと、様々です。大まかな運営はスタッフに委ねつつも、細かな目配りは欠かすことができません。
05
「テク女子」企画から感じる京大(または学部)の課題や
ご自身の課題について教えてください。
山本
テク女子から感じる課題、強いて言うならば学生を主とした取組みの活発化ではないでしょうか。この企画には今年度初めて携わりましたが、参加者の生き生きとした表情がとても印象的だったことからも、学生を主とした企画の真価が存分に発揮されていたように思います。しかしながら、このように教職員が学生の取組みをサポートする場面というのは、全学的な行事を振り返ってみても、思いのほか多くありません。例えば、オープンキャンパスの全学共通企画のように、教職員が企画・運営する取組みを学生がサポートする場面は数多く目にしますが、テク女子とは対照的な取組みです。学生の自主性を重んじつつ教職員が支える、この企画を通じて、そんな協力体制が求められているように感じました。
06
実施してみたい企画や、「テク女子」企画をより良くしていくための
取組みなど、今後の展望について教えてください。
山本
より良い企画へのヒントは、スタッフと参加者の交流を深める懇親会にあると思っています。学科毎にブースを設け3部入替制を採るこの企画では、限られた時間ながら、参加者が様々な話に耳を傾け、質問することができます。また、他学部の企画にも参加できるよう、プログラムの構成も工夫してみる等、少しずつですが変化も加えています。こうした参加者へのきめ細やかな配慮を一つひとつ着実に重ねていけば、まだまだより良いものになると思っています。