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Vol.01「京都大学ジュニアキャンパスを支える事務職員の活躍」

2013.12.26掲載

01

社会貢献としてのジュニアキャンパス

京都大学は、教育研究を通じた様々な社会貢献活動、アウトリーチ活動(※)を行っています。その活動のひとつに、2005年度から開催している「京都大学ジュニアキャンパス」があります(2013年度には9回目を開催)。
中学生を対象に、2日間の日程で、京都大学の文理様々な分野の教員・研究者等が趣向を凝らした講義・ゼミ・実験等の授業を展開し、中学生に学問の魅力を伝え、学びのきっかけ作りとなる場を提供しています。
申込者数は毎年増加しており、京都大学の社会貢献として重要なイベントとなっています。

社会貢献としてのジュニアキャンパス

※「アウトリーチ活動」
国民の研究活動・科学技術への興味や関心を高め、かつ国民と双方向的な対話を通じて国民のニーズを研究者が共有するため、研究者自身が国民一般に対して行う双方向的なコミュニケーション活動。

2013度担当
学務部 教務企画課 教育企画掛主任

山下 彩佳(2005年採用)

2012度担当
学務部 教務企画課 教育企画掛員

荒川 小夜子(2006年採用)

02

ジュニアキャンパスにおける事務職員の活躍

ジュニアキャンパスは参加者である中学生及びその保護者、授業を行う教員・研究者・学生等、合わせて700名を超える大規模なイベントであり、その成功を毎年陰で支えているのが、事務職員の働きです。
担当する部署は、学務部教務企画課教育企画掛。掛の業務は、ジュニアキャンパス企画運営の他、教育関係委員会の運営、競争的資金の取りまとめ、教員のFD等、多岐にわたります。
ジュニアキャンパスは、当日こそ課を挙げて業務に当たりますが、基本的に1名で担当し、準備段階・当日ともに多くの関係者とコミュニケーションを図りながら業務を進めていきます。

開催準備段階における事務職員の活躍

荒川

「ジュニアキャンパスを成功させる為には、事前の準備を如何に周到に行うか、これが非常に重要です。」開催準備は毎年4月に開始し、約5ヶ月かけて入念に準備を行い、当日に臨みます。担当者がメインとなり、掛のメンバーの協力を得ながら、講義・ゼミ等当日のプログラムの公募、チラシ・パンフレットの作成、京都大学ホームページへの掲載、京都市教育委員会との連絡調整、参加申込み・問合わせ対応、物品購入・謝金の事務手続き等、イベントマネージャーとしての業務をこなします。

山下

「業務が多岐にわたり大変。ただ、イベント企画のノウハウはさることながら、多くの関係者とコミュニケーションを図る能力、業務を平行して行うプロジェクト管理能力等、様々な能力を身につけることができました。」

開催当日における事務職員の活躍

当日は、授業を行う教員、ゼミ実施補助学生、ポスター発表学生、運営補助学生、そして教務企画課の職員等、総勢100名を超えるスタッフがイベントを支えます。担当者は、それらスタッフを纏める司令塔としての役割を果たすこととなります。受付、参加者対応、アルバイトへの指示等で朝から晩まで多忙を極めるため、ゆっくりしている時間はありません。また、吉田キャンパスに加え、遠隔地(宇治・桂・花山天文台等)でもゼミを実施する為、スタッフが各地に随行し業務を行います。それ故、担当者は各地の情報を集約し、注意を払わなければなりません。

荒川

「ただ、幸いなことに、これまで大きなトラブルは起こっていません。毎年、学生アルバイトには前年の経験者も多く、業務に慣れており、非常に助けられています。また、先生方もその場の状況に応じて臨機応変な対応をして下さっています。スタッフ一丸となって、ジュニアキャンパスという1つのイベントを成功に導くことができた実感があります。」

会場設営を行う荒川掛員

会場設営を行う荒川掛員

アルバイトへの指示を行う山下主任

03

ジュニアキャンパス開催の効果

荒川

「授業を担当した先生が中学生に囲まれ質問を受けている姿を見ると、このイベントをやって本当に良かったと思えます。また、2年連続で参加してくれた中学生から、昨年からとても楽しみにしていたとの声を掛けてもらったときは、とても嬉しかったです。」

山下

「2013年度は古代ローマ史をテーマとして特別講義をして頂きました。中学生にとっては内容が難しすぎるのではないかと、担当の先生と懸念していたのですが、実際に参加した中学生の保護者から、「『世界史や歴史は大きらい』と言っていた子どもが、講義終了後、『おもしろかったね』と言った後、『何に惹かれたのか?どう見方が変わったのか?』について楽しそうに話してくれて、とても感動した」との声を頂いたときは、安心するとともに、とてもやりがいを感じました。」
「北海道から九州まで日本各地の中学生にご参加頂いています。京都大学ホームページへの掲載や京都市内の中学校へのチラシ配布等の告知を行っていますが、応募者が増えている要因はリピーターや保護者の口コミに依るところが大きいと考えています。」

ジュニアキャンパス開催の効果

参加者である中学生及びその保護者の評価は上々です。こうして、応募者数が毎年増加し、徐々に社会に浸透してきているのでしょう。また、授業を担当する教員・研究者からは、「中学生への授業を通じて、日頃の研究成果を社会に還元できている実感を得られると同時に、いかに分かり易く伝えればよいか授業方法を学ぶことができ、非常に為になった。来年も是非参加したい。」という声が担当者に多く寄せられているとのことです。教員、研究者は勿論、担当者である事務職員も、ジュニアキャンパス開催が京都大学の社会貢献活動として成功していることの手応えを感じています。

04

より良いジュニアキャンパスを目指して

毎年好評を博しているジュニアキャンパスですが、担当者は現状に満足することなく、より良いジュニアキャンパスを目指し、意欲的です。

荒川

「2012年度から、日頃教鞭を取ることのない若手研究者や大学院生に授業を行う機会を提供することを目的とし、「若手研究者特別ゼミ」を企画・実施しています。まだまだ若手研究者への認知度が低いので、来年以降、より多くの研究者に参加していただける様、PR等工夫していきたいと思います。」

山下

「2013年度で9回目となりますが、始めた当初に比べ、京都大学でも子供や一般向けの公開講座等、他のイベントが増えてきており、ジュニアキャンパスの開催意義も変わってきているように感じます。また、参加者数が増えて研究者と中学生の距離が広がってしまわないように配慮したり、リピーターも多いため飽きのこない企画を検討したりする必要があります。常に、参加者に何が求められているのかを考え、より良いサービスを提供できるように工夫をしていかなければならないと考えています。」

より良いジュニアキャンパスを目指して

Message

職員採用試験受験者の方へメッセージ

山下

「ジュニアキャンパスのようなイベントを企画運営する業務は、一見、一般的な大学の業務とはかけ離れているようにも思えますが、教育研究成果の社会への還元、教育接続、他大学との差別化等の意味において、非常に重要な業務であると考えています。今後、京大職員として、新たな業務に取り組んでみたいという意欲のある方に、是非職員採用試験を受験してもらいたいと思います。」

荒川

「京大事務職員の仕事は非常に幅広いと思います。あらゆる業務にチャレンジする機会があるのが、京大職員として働く魅力の1つではないでしょうか。」

職員採用試験受験者の方へメッセージ

※参考「ジュニアキャンパス・ダイジェストビデオ」 http://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/62

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