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Vol.08

「京大力、新輝点。ここから始まる新たな未来。
創立125周年プロジェクト」

2022.01.31掲載

総務部渉外課

野口 貴史 課長補佐

所属・役職等は取材時のものです

京都大学創立125周年記念プロジェクト年表

2013年12月 京都大学創立125周年記念事業委員会設置。その下に具体的な方針を検討していく幹事会が置かれる。
2017年12月 創立125周年の記念事業として、「国際競争力強化」「研究力強化」「社会連携推進」の3分野の各種事業を実施していくことに加え、125周年記念施設の整備を行う方針を決定。
2018年7月 幹事会の下に創立125周年記念事業作業グループを設置。総務部を中心にコンセプトの立案や記念式典の大枠等の検討を進める。「京大力、新輝点。」のスローガンを設定。
2019年6月 125周年の3年前の創立記念日に特設ホームページオープン。
2020年7月 125周年を2年後に控え、より準備を加速するために記念事業作業グループを廃止し、「京都大学創立125周年記念事業準備室」を設置。当初のコンセプト等を基に具体的な企画・準備作業を進める。
現在 2022年6月18日の創立記念日に行う125周年を祝う記念式典などの関連事業の準備を行っている。

01

125周年記念事業準備室の規模を教えてください。

京都大学は2022年の6月18日に創立125周年を迎えます。
われわれ125周年記念事業準備室は、その名前のとおり京都大学の125周年記念事業に伴う多様な業務を実施するために総務担当理事の下に設置され、総務部におかれた総務課・広報課・渉外課に所属する総勢28名の職員が横断的に集まって仕事をしている部署です。
総務課や広報課が何をしている部署かはイメージしやすいと思いますが、私が所属している総務部渉外課は、同窓会などを介して重要なステークホルダーである京都大学卒業生と大学の繋がりを深めたり、講演会などのイベントを通じて京都大学を社会へアピールすることで、最終的に寄附なども含めた様々な形での大学へのご支援へと繋げることを目的として設置されている部署です。
そのため、これら周年事業の企画・実施に際しても、京都大学へご寄附いただいた方々や日頃から応援していただいている方々を常に念頭に置き、どのようにすればそのような方々へ還元できるイベントになるかを考えながら仕事をしています。

02

125周年記念事業準備室ではどのような業務を行っているのですか?

125周年記念事業準備室では、主には記念式典等125周年に関連したイベントの企画立案から実施に向けた準備を進めています。その中でも私は準備室の企画班に所属し、各種イベントの企画・実施部分を担当しています。
2022年6月18日の創立記念日当日は、京都・岡崎のロームシアター京都で125周年を祝う記念式典を実施しますが、それに合わせて京都大学の最大の強みである研究力をアピールするために、京都大学が輩出してきたノーベル賞受賞者が一堂に会する記念フォーラムも予定しています。また、「アカデミック・マルシェ」と銘打って、京都大学の研究成果紹介やゆかりのある企業の商品などを販売するブースを設けて、式典に参加いただく招待者の方々はもちろん一般の方々も気軽に参加でき楽しんでもらえるイベントを準備しています。
それらの実施のために研究室や関係企業などとの連絡調整を行ったり、外部委託業者や学内のミーティングを開いて進捗を管理しながら、着実に準備を進めています。

03

125周年事業で苦労していることはありますか?

125周年の事業は一般の事務業務とは異なり、基本となるルールや前例となるようなものがあまりありません。記念式典のようなベーシックなものは100周年の時の事業を参照しつつも、当時とは時代や状況が違うので、それ以外の部分は今の感覚で喜んでもらえるもの、興味を持ってもらえるものを基本に、一から考えて企画しています。また、実施すべきイベントも多岐にわたり、そのために交渉をしなければならない相手先も多いので、それらの調整が大変なところでしょうか。例えば先ほど挙げた「アカデミック・マルシェ」も出展してもらう学内の研究室やOB企業など20を超える相手先とひとつひとつ交渉し、出展に必要な条件を整えたり相手の要望にもできるだけ応えながら調整しなければなりません。
言うまでもないですが、それらをこのコロナの状況を睨みながらやらなければいけないので、飲食を伴うようなイベントについては中止にせざるをえませんでした。招待客数も感染状況に応じて対応できるよう何パターンかを想定しながら作業を進めなければならないので大変ですが、ゴールは明確に見えているので準備しているわれわれもイベント当日を大変楽しみにしています。

04

125周年事業への想いを教えてください。

大学の周年事業は、それぞれの大学によっていろんな区切りで行われていますが、京都大学は基本的に四半世紀に一度という区切りで周年を設定していますので、前回の100周年から25年ぶりの大仕事になります。職員の業務は各年度ごとのサイクルで回っていく部分がほとんどですが、周年事業に関わることはおそらく職員人生の中で一度きりですので、そんな業務にたずさわれること自体が非常に貴重な経験だと考えています。
京都大学は設立以来、日本で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出するなど輝かしい業績を挙げ、日本の高等教育を引っ張ってきた大学です。その節目を祝う記念の舞台を作ることができる誇らしさを持ちながら日々仕事をしていますし、そのような京都大学の素晴らしさを様々なステークホルダーの方々と分かち合えるようなイベントにしていかなければと考えています。

Message

最後に、京大職員志望者へのメッセージをお願いします。

大学職員、というと学生の時の経験から、教務の窓口をイメージされる方がほとんどではないでしょうか。(私も就職するまではそうでしたが。)
しかし、それ以外にも企業と同様に経理や人事などの管理部門はもちろん、研究を支援する部署や企業との産学連携を推進する部署、海外での事業を実施する部署など職員の業務は多岐にわたります。我々が仕事をしている125周年記念事業準備室もそのひとつでしょう。
また、現在、国立大学は様々な社会状況や要請に対応して、従来の形から変わっていく必要があります。特に京都大学は日本を代表する研究大学として指定国立大学法人にも指定されており、世界を代表する研究者とともに、教職協働で高度な業務をこなしていかなければなりません。
そのような環境ですので、日々勉強が必要になりますし、大変で苦労することもありますが、その分とても刺激的で自身の成長を実感できる充実した職場だと言えます。そして、京都大学がこれからさらに飛躍するためにも、若いみなさんの感覚と感性を必要としています。京都大学という自由なフィールドでぜひあなたの力を試してみませんか。
近い将来、みなさんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています!